RDS Aurora 耐久性、高可用性

ではMulti-AZ 配置の場合にはどうなるでしょうか?

耐久性:異なるAZのインスタンスへ同期物理レプリケーションMySQLの場合)をしているため、障害発生時点までデータの復旧ができる。(多重障害を除く)
可用性:MySQLの場合は通常1~2分でフェイルオーバーが完了し再接続できる。
...

ではAuroraの場合はどうなるのでしょうか?Auroraの耐久性、可用性についてまとめてみます。

耐久性:プライマリインスタンスのみでもデータを3つのAZにかけて6個のレプリケーションを作成。データブロックおよびディスクは自動的にリペアされる。
可用性:プライマリインスタンスのみの場合は10分未満でサービスが回復する。1つ以上のAuroraレプリカがある場合には、復旧時間は120秒未満であり多くの場合60秒未満で復元される。

ちょっと待って!Auroraを使う時にMulti-AZが本当に必要ですか? | DevelopersIO 2016

RDS

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/scaling-your-amazon-rds-instance-vertically-and-horizontally/ 2017

プライマリ(マルチAZ) + リードレプリカ(マルチAZなし) + HAProxy

→ 読み込みクエリのダウンタイム最小化

2台(Multi-AZ スタンバイインスタンスへのリードアクセスはできない) + リードレプリカ 1台〜

フェイルオーバー完了までの所要時間は早いと 30秒程度 だった(通常1〜2分程度)。
RDSのフェイルオーバー時の挙動を理解してみる | TF Lab - クラウド開発記録 - 2019

エンドポイント DNSレコード TTL 5

Aurora

Auroraの各種エンドポイントとダウンタイムの検証 | 外道父の匠 2017

2台〜(Multi-AZ スタンバイインスタンスへのリードアクセス可)

Multi-AZ DB cluster

Multi-AZ DB cluster の機能追加
本題です。2022年3月に、新しい Multi-AZ オプションがリリースされました。
Multi-AZ DB cluster のリリースに伴い Amazon RDS における Multi-AZ オプションを整理する - サーバーワークスエンジニアブログ 2022

3台(Multi-AZ スタンバイインスタンスへのリードアクセス可)

参考

使い分け方
最後に、上記の一覧表を元に考えた場合、AuroraとRDSの使い分け方はざっくり以下のようになるかと思います。

RDS
データベースエンジンにMariaDB,Oracle,Microsoft SQL Serverのいずれかを使いたい場合
最新のMySQL/PostgreSQLバージョンを使いたい場合(Auroraは最新バージョンに対応していない場合がある)

Aurora
フェイルオーバー優先順位/バックトラック等に代表されるAurora独自機能を利用したい場合
フェイルオーバー時間をなるべく短縮したい場合

AuroraとRDSの違いを一覧表でまとめてみた | DevelopersIO 2023